一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州委員会、2030年までに持続可能な欧州を築くための考察文書を公表
【環境一般 調査/研究】 【掲載日】2019.02.14 【情報源】EU/2019.01.30 発表
欧州委員会は、2030年までに持続可能な欧州を築くための考察文書(reflection paper)を公表した。これは持続可能な開発目標(SDGs)とパリ協定の目標の達成に向けたEUの取組について議論を促すことを目的に、EUの持つ諸課題や将来へのシナリオを提示したものである。課題と機会として、同文書ではEUの主要政策の基本となっている循環型経済への移行、食料供給システムの持続可能性、エネルギー・建物・交通手段の排出削減、社会的に公正な移行を挙げ、さらにその分野横断的な実現手段として、教育・科学・技術・研究・デジタル化、金融・価格・税制・競争、企業社会責任、ルールに基づく開かれた取引、ガバナンスと政策一貫性、などを示した。また、SDGs達成への道筋を示すシナリオとして、1)EUと加盟国の行動を導くEU全体のSDGs戦略、2)欧州委員会の関連政策におけるSDGs主流化継続(ただし加盟国の行動を強制しない)、3)対外的行動の強化(EUレベルで現行の持続可能性目標の強化)、の3つを提示している。【欧州委員会】