一般財団法人環境イノベーション情報機構
国連国際防災戦略事務局、2018年の極端気象の被災者は約6000万人超と報告
【環境一般 その他(環境一般)】 【掲載日】2019.02.07 【情報源】国連/2019.01.24 発表
国連国際防災戦略事務局(UNISDR)は、2018年に自然災害によって世界で1万733人が死亡、6170万人が被災し、被災者の大部分は干ばつや洪水など極端気象によるものだったと報告した。これは、災害疫学研究センター(CRED)が国際災害データベース(EM-DAT)に記録した281件の災害の分析によるもの。2000〜2017年の年平均死者数7万7144人に比べると、大規模な自然災害が比較的少なかった2018年の死者は少なく、これは生活水準や災害リスク管理の向上が奏功したものと考えられるという。死者が多かった災害を種類別にみると、最大は地震で4321人、次いで洪水の2859人、暴風の1593人であった。一方、被災者数が最も多かったのは洪水で3538万5178人、次いで暴風1288万4845人、干ばつ936万8345人であった。自然災害の被災者の大部分が、こうした極端気象によるものだったという。UNISDRは、極端気象の影響は地球上のすべての地域に及んでいるとして、気候変動への適応策に取り組み災害リスク管理を強化するよう求めた。【国連国際防災戦略事務局】