一般財団法人環境イノベーション情報機構
ドイツ 国家水戦略の策定に向け、国家水対話を開始
【水・土壌環境 その他(水・土壌環境)】 【掲載日】2018.10.26 【情報源】ドイツ/2018.10.16 発表
ドイツ連邦環境省は、国内の飲料水の水質を長期的に維持し、水域の生態系の改善を進めることを目的に、国家水対話を開始した。これは、2年間に渡って実施されるもので、様々な分野の専門家を対象にしている。対話プロセスでは、水質汚染を改善し、技術革新の可能性を探り、ドイツの水産業の競争力を高めるための具体的な対策を開発する。その結果は、連邦環境省が作成する国家水戦略の基礎となる。ドイツにおける水の水質は高く、飲料水の水質は世界最高のレベルにある。ほとんどの浴場の水質は非常に良好であり、下水処理設備と企業の環境保護活動により、河川の水質も過去30年間で大幅に改善された。一方で、気候変動や薬品や農薬の混入、自然な沿岸地帯の喪失による種の減少によって、水質に影響が出はじめている。連邦環境省は、連邦政府や州政府とともに、気候変動適応戦略や洪水予防プログラムなど、様々な対策によってこれらの問題に対処してきたが、今後、水資源を長期にわたって維持するために、幅広い社会における対話によって構築される包括的な国家水戦略の策定を進めていく。【ドイツ連邦環境省】