一般財団法人環境イノベーション情報機構
ドイツ、プラスチック袋の消費量が大幅に減少
【ごみ・リサイクル その他(ごみ・リサイクル)】 【掲載日】2018.06.26 【情報源】ドイツ/2018.06.07 発表
ドイツ連邦環境省は、容器包装市場研究協会(GVM)が調査したプラスチック袋の消費状況について報告した。これによると、2017年は、前年比で35%減に相当する13億袋減少し、24億袋のプラスチック袋が消費されたという。年間一人当たりの消費量は29袋(2016年は45袋)となった。EU指令の主眼である厚さ15マイクロメートルから50マイクロメートルのプラスチック袋の消費量は、2017年、一人あたり25袋に減少した。2015年に施行したEU指令では、厚さ50マイクロメートル以下のプラスチック袋を、年間一人あたり2019年末までに最大で90袋、2025年までに最大で40袋にすることを求めており、今回の調査の結果、ドイツは、EUの目標値よりさらに3分の1以上削減できていることが明らかになった。ドイツでは、2016年7月1日に、連邦環境省と小売業界の自主協定が施行した。これは、厚さ50マイクロメートル以上の袋も対象にしている。野菜や果物を入れる個別の袋は対象外としているが、この袋に関しても、現在、網やレーザーによるラベリングなど資源を考慮した代替案が開発されている。自主協定には、360社47000支店が既に署名しており、大規模な食品店や服飾店、ホームセンターなどが含まれている他に、多数の個人店舗も参加している。【ドイツ連邦環境省】