一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州委員会、安全でクリーンかつネットワーク化・自動化した交通を目指す政策パッケージを公表
【大気環境 交通問題】 【掲載日】2018.05.31 【情報源】EU/2018.05.17 発表
欧州委員会は、道路交通安全の強化や自動車排出ガスの削減、交通のネットワーク化・自動化を進めるための一連の政策を公表した。こうした分野で欧州が世界を率先しようという狙いもある。安全面では、2050年までに交通事故の死傷者をなくすという「ビジョンゼロ」を念頭に、先進安全装置の搭載を新車に義務付ける等、「自動車と歩行者の安全性」と「インフラの安全管理」に関する法的対応策が盛り込まれている。排出ガス削減策としては、大型車に対する初のCO2排出基準を設定し、2019年と比較したトラック新車の平均CO2排出量を、2025年は15%、2030年は30%以上それぞれ低減させることを目指す。また、空気抵抗の少ないトラックの設計を促進する、燃費等に応じたタイヤ等級表示に変える、業界を挙げたバッテリーの開発・製造のための協力体制を整備・支援する等のことも行う。ネットワーク化・自動化に関しては、物流業務の完全デジタル情報化を図るほか、車両の完全自律走行や無線接続・相互通信を実現するための取組等があるという。【欧州委員会】