一般財団法人環境イノベーション情報機構
バイオマス命令の制定作業が進展
【エネルギー バイオマス】 【掲載日】2001.04.10 【情報源】ドイツ/2001.03.08 発表
ドイツ連邦環境大臣は、連邦経済省と連邦農業省と協力して、バイオマス命令(Biomasse-Verordnung)の草案を連邦議会と連邦参議院に送付した。これにより、バイオマス命令は、議会での審議の段階にいたった。この命令案は、昨年施行された再生可能エネルギー法に基づくもので、バイオマスとみなされる物質の種類、法の適用をうける技術的手法の種類、電力生産の際の環境に関する基準などを定めている。
ドイツは、バイオマスからの電力生産に、風力発電並みの期待をかけている。電力生産の条件が整えば、2010年までには、バイオマスの利用により500万ないし1000万トン分のCO2排出量の削減を実現でき、より長期的には、ドイツ国内のエネルギー供給量の5分の1を、バイオマスによって産出できると考えられている。
もっとも、風力に比べて、バイオマスの利用は、10年ほど遅れている。連邦環境大臣は、エネルギー転換や気候保全目標を実現するためにも、気候変動を引き起こさない、バイオマスエネルギーの活用がぜひとも必要だと強調している。【ドイツ連邦環境省】