一般財団法人環境イノベーション情報機構
ドイツ、鉄道交通における気候保護の強化に向けた提言を公表
【大気環境 交通問題】 【掲載日】2018.03.30 【情報源】ドイツ/2018.03.20 発表
ドイツ連邦環境省は、「気候対話: 鉄道交通による気候保護の強化」プロジェクトにおいてまとめられたドイツの鉄道輸送をより環境と気候に優しくするための提言を公表した。この気候対話は、ドイツ連邦環境省の委託により、鉄道交通の普及に取り組むネットワーク組織「Allianz pro Schiene」が実施したもので、政界、鉄道業界、市民社会から代表者が参加した。シュヴァルツェリューア=ズッター政務次官は、「交通シフトに向けて鉄道の強化が必要である。これは、エネルギーシフトと共に進められる。交通シフトとエネルギーシフトは、ドイツの気候保護目標の達成に必要な前提条件である。今政権の連立協定には、鉄道を強化するための協定が含まれている。重要路線における列車本数を増やし、全ての路線をより連携させるために、我々は取り組んでいく」と述べた。提言では、鉄道における環境・気候バランスをさらに改善し、より多くの輸送を鉄道にシフトするために、路線の新設や拡張の他に、デジタル化と自動化によって、鉄道網が持つキャパシティーの強化が提言されている。また、全ての鉄道会社が同等の公正な競争条件を持つために、インフラストラクチャーにかかる費用、エネルギーコスト、外部費用、労働基準および社会基準は、設計されるべきだとしている。【ドイツ連邦環境省】