一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[海外]

イギリス政府 ノニルフェノール等のリスク削減にむけ、産業界との自主協定を要望

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2002.10.29 【情報源】イギリス/2002.10.18 発表

 イギリス環境・食糧・地方事業省は、10月18日、環境リスク削減のため、産業界と正式な自主協定の締結に向けて動き出す意向を明らかにした。
 自主協定は、工業用洗浄剤、ペンキ、インク、紙及び繊維などに広く使用されているノニルフェノール及びエトキシル酸ノニルフェノールと、使用頻度は落ちるが、その代替物として利用されているオクチルフェノール及びエトキシル酸オクチルフェノールを念頭においたものである。「イギリス化学物質関係者フォーラム(UK Chemicals Stakeholder Forum:CSF)」は、これらの化学物質のリスクについて政府に行動を促してきた。これらの化学物質は、難分解性、有害性、生体蓄積性に関する同フォーラムの基準に合致しており、さらに環境ホルモンとしても疑われている。対策は、化学物質の利用を停止し、残っているものについても厳格な管理を導入することになろう。
 EUでも、これらの化学物質の規制に関する指令案が、2002年8月に欧州議会及び閣僚理事会に提案されているところだが、同フォーラムの勧告では、法制化までに時間がかかりすぎるとして、産業界はできるだけ早く自主的な取組を行うべきだという結論が出されている。
 マイケル・ミーチャー環境大臣も環境リスクを削減するため、一刻も早い合意を産業界に要請した。同時に、将来的な規制に対して技術革新によって備えることで、イギリス産業界の競争力の増大にもつながるだろうと述べた。【イギリス環境・食糧・地方事業省】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク