一般財団法人環境イノベーション情報機構
世界資源研究所、インドの火力発電は水不足のリスクに直面していると報告
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2018.01.30 【情報源】研究機関/2018.01.16 発表
世界資源研究所(WRI)は、インドに存在する400以上の火力発電所の水使用を分析し、3分の1以上が水不足のリスクに直面していると報告した。インドでは火力発電所の90%は冷却を淡水に依存している。2013〜2016年に火力発電最大手20社のうち14社が、水不足によって1回以上稼働を停止しており、停止による逸失利益は14億ドルに上ったという。火力発電の成長とともに、農業、産業、自治体との間で水を巡る競争が激化すると予想されている。WRIは、水使用データの開示義務化、最新冷却技術の導入、発電所の効率化、太陽光発電や風力発電への移行、という解決策を提示した。インドは2030年までに電力の40%を再生可能エネルギーで賄うという国別約束を公表している。この目標達成と効率化措置の実施によって124億立方メートル節水できる可能性がある。特に水不足のリスクが高い地域で太陽光発電と風力発電を優先することが有効だという。【世界資源研究所】