一般財団法人環境イノベーション情報機構
IRENA、再生可能エネルギーの発電コストは2020年までに化石燃料に匹敵と予測
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2018.01.29 【情報源】国際機関/2018.01.13 発表
国際再生可能エネルギー機関(IRENA)は、2017年の再生可能エネルギーの発電コストを分析し、加重平均均等化発電原価(LCOE)に換算して、陸上風力発電についてはkWh当たり2010年比で23%減の6セント、太陽光発電は同73%減の10セントになったと報告した。また、両発電の電力価格は2019年までに最高でkWh当たり3セント以下になることや、現在商業化されている再生可能エネルギーの発電コストが2020年までに同3〜10セント程度に低下することも見込まれ、2020年までにはあらゆる再生可能エネルギーが、化石燃料(同5〜17セント)に対して競争力をもつようになるという。IRENAはこうしたコスト減の主因として、技術の向上に加え、発電プロジェクトの競争入札や世界的に中堅・大手のディベロッパーによる競合が行われていることを挙げる。アミンIRENA事務局長は、再生可能エネルギーへの移行は環境面のみならず経済面の利点もあるとし、低炭素経済への移行に拍車がかかるとの見方を示した。【国際再生可能エネルギー機関】