一般財団法人環境イノベーション情報機構
ペルー、排ガス規制ユーロ4等の導入を決定
【大気環境 交通問題】 【掲載日】2018.01.11 【情報源】国連/2017.12.18 発表
国連環境計画(UNEP)は、2017年11月30日にペルーが大統領令により車両排出ガスに関して欧州のユーロ4規制、米国のTier2及びEPA2007規制を導入したと報じた。新基準は2018年4月1日から導入される。この措置は車両から排出される汚染物質の低減に寄与し、大気質を改善し、健康や環境に恩恵をもたらすと期待される。新規制の導入により、窒素酸化物(NOx)は最大35%、粒子状物質(PM2.5)は最大70%排出削減できると見込まれている。
同国ではガソリン中の硫黄分を50ppm未満に規制する大統領令が導入されたばかりで、今回決定した規制はそれを補完し、より優れた自動車技術の導入を可能にするという。排ガス新基準は、車両排ガスに関連する国家レベルの大気質改善対策の提案に携わる多部門の作業部会(同国環境省、エネルギー鉱山省等で構成)により作成された。
UNEPは燃料と車両のクリーン化・効率化を促す政策立案のため、2012年から国際的なパートナーシップやイニシアティブ等を通じてペルー政府を支援している。【国連環境計画】