一般財団法人環境イノベーション情報機構
国連環境計画、汚染に対する世界協調した取り組みの必要性を指摘
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2017.11.30 【情報源】国連/2017.11.16 発表
国連環境計画(UNEP)は、様々な汚染の悪影響をだれもが受けており、汚染に対する国際的に協調した取り組みが必要だとする新たな報告書を公表した。世界の都市の80%は大気質が国連の健康基準を満たしておらず、35億人は汚染した海洋に由来する食料を摂取している。環境劣化は世界の全死亡の4分の1近く(年間1260万件)の原因になっているという。報告書は、大気、土壌、淡水、海洋、化学、廃棄物汚染などあらゆる形態の汚染を分析し、政策提言を行っている。5つの主なメッセージとして、1)あらゆるレベルの政治的主導と連携、2)最も深刻な汚染物質に対する措置と環境法執行の改善、3)資源効率、生活様式の変革、廃棄物削減と管理による生活と経済の管理、4)低炭素およびクリーン技術、生態系に基づく解決策、汚染管理の調査、監視、設備への投資、5)世界中の人々への情報提供と行動促進、を挙げた。2017年12月4〜6日にナイロビで開催される第3回国連環境総会(UNEA3)でも汚染対策に焦点が当てられる。【国連環境計画】