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環境ニュース[海外]

河川の水質 着実に改善

水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2002.10.17 【情報源】イギリス/2002.10.03 発表

 10月3日に発表された二つの統計(環境庁河川水質全般アセスメントと河川水質ヘッドライン指標)によれば、イギリスの河川の水質は、1990年以降、2001年度も引き続き改善していることが分かった。
 イングランドでは、2001年の河川・運河の94%(1990年度は83%)について、化学的水質が「優良」または「良好」との結果が出た。1990年から2001年にかけては、47%の河川で改善がみられた。さらに、水質が「悪い」とされた河川の比率も2000年の0.4%から2001年には0.3%に減少し、長さに換算しても1990年の800km から2001 年は123km に激減した。
 全体的には水質の改善が見られたものの、1995年以降イギリスの河川の3分の1以上(34%)で、硝酸塩濃度が高水準で推移しており、特に南部、東部、中央部が影響を受けている。政府は、近日中に、新しい「硝酸塩警戒ゾーン(Nitrate Vulnerable Zones:NVZs)」を指定する予定である。
 なお、環境庁河川水質全般アセスメント(The Environment Agency’s General (River) Quality Assessment:GQA)はイングランドとウェールズ州の7000ヵ所、40000km以上の河川と運河を調査対象としている。化学的水質のほか、リンや硝酸塩といった富栄養化を示す物質の濃度も示している。一方、河川水質ヘッドライン指標は、日常生活における環境、社会、経済の質を示す「生活の質バロメーター(quality of life barometer)」の一つ。スコットランド、北アイルランドにおける類似の調査結果も含まれている。【イギリス環境・食糧・地方事業省】

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