一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、2017年グリーン・ケミストリー・チャレンジ大統領賞の受賞者発表
【健康・化学物質 その他(健康・化学物質)】 【掲載日】2017.06.26 【情報源】アメリカ/2017.06.09 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、2017年グリーン・ケミストリー・チャレンジ大統領賞の受賞者を発表した。同賞は、潜在的な環境問題をビジネスチャンスに転換する産業界の先駆者や優れた科学者によって開発されたグリーン・ケミストリー技術を表彰し、革新や経済成長を促すものである。受賞者は以下のとおり。・ペンシルベニア大学Schelter教授―レアアース混合物を再利用するための簡単・迅速かつ低コストの技術を開発。廃棄物を潜在的な収入源に変えビジネスチャンスを生む。
・ダウ・ケミカル社―ビスフェノールAなどの化学物質を除去した感熱紙を開発。退色しないためコスト削減、原本の長期保存が可能になる。
・メルク・リサーチ・ラボラトリー―抗ウィルス薬候補Letermovirの製造方法を改善。これにより全収率は60%増加、原材料コストは93%、水使用は90%削減される。
・アムジェン社―パーサビブTMの有効成分の製造過程を改善。これにより化学溶剤の使用は71%削減、製造時間は56%短縮、製造コストは76%削減される。
・ユニエナジー・テクノロジーズ―高性能バナジウム・レドックス・フロー電池の商業化。長寿命で、フットプリントは以前のフロー電池の5分の1になる。
EPAはプログラム開始以来22年間で114の技術を表彰してきた。【アメリカ環境保護庁】