一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、全国のディーゼルエンジンのクリーン化プロジェクトを助成
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2017.05.08 【情報源】アメリカ/2017.04.19 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、国内の貨物輸送の約90%を占めるディーゼルエンジンの排ガス削減を目指し、「ディーゼル排出削減プログラム(DERA)」からディーゼルのクリーン化プロジェクトに計1100万ドル以上助成すると公表した。特に大気質が悪い地域のプロジェクトの提案を促しており、終了後も排出削減に継続的に取り組むことが可能な地域社会や応募者が参加するプロジェクトが優先されるという。地域、州、自治体、部族の機関、あるいは交通や大気質を管轄する港湾局などが募集対象となっており、20〜80のプロジェクトの助成を見込んでいる。EPAは、DERAが2008年に開始されて以来、全国で690件近いプロジェクトを助成している。その多くは、喘息などを患う住民の比率が平均より多く、経済的に恵まれていない地域におけるディーゼルエンジンのクリーン化プロジェクトだという。DERAは最もコスト効果の高い連邦プログラムの一つと考えられ、1ドルの助成につき平均13ドル以上相当の健康および経済的便益があると見積もられている。【アメリカ環境保護庁】