一般財団法人環境イノベーション情報機構
本年度の騒音公害対策賞を決定
【大気環境 騒音/振動】 【掲載日】2002.10.03 【情報源】イギリス/2002.09.24 発表
近隣騒音などの対策に取り組む地方自治体に贈られるジョン・コンネル賞が、9月25日、マイケル・ミーチャー環境大臣より、ドンカスター・メトロポリタン・カウンシルに授与されることとなった。この賞は「騒音削減協会(Noise Abatement Society:NAS)」が設立したもので、各地方自治体が、騒音問題の関心を高めるシステムや紛争処理制度を開発するよう奨励するものである。282にのぼる申請の中から選ばれたドンカスター・カウンシルは、騒音をデジタル装置で録音、研究室で分析する「音の研究室」システムを開発。研究室では、被害者、騒音を出した人、裁判所関係者が騒音を再生して聞くことができ、騒音が他人に与える影響を客観的に実証することができる。このほか、夜間騒音調査を行い、地元警察の経費を約4万7000ポンド(約870万円)節約するのに貢献したリーズ・シティ・カウンシルや、学校児童などに騒音が健康におよぼす害についての知識を広めたケンシントン・チェルシー・カウンシルの「ジュニア・シティズン」計画に特別賞が贈られた。【イギリス環境・食糧・地方事業省】