一般財団法人環境イノベーション情報機構
国連気候変動枠組条約、途上国における産業のエネルギー効率化に関する会合を開催へ
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2017.04.07 【情報源】国連/2017.03.28 発表
国連気候変動枠組条約(UNFCCC)の技術執行委員会(TEC)は、2017年3月29日にドイツのボンで、途上国における産業のエネルギー効率を高める方法に関する専門家会合を開催する。産業は世界の最終エネルギー需要の3分の1を占め(国際エネルギー機関(IEA)による)、熱や電力のための化石燃料の燃焼などによって世界の温室効果ガス排出の最大21%に寄与している。一方で、産業には排出を削減する多くの機会があるという。この会合では、各国の関係者が発電や鉄鋼関連の産業のエネルギー効率化の例を報告する。TECは途上国における産業のエネルギー効率化を促進する技術的解決策とその解決策を複数の地域で拡大する機会を探るという。既にエネルギー効率化を進めている国も多く、例えば、モロッコはセメント生産者が既にエネルギーの約80%を再生可能エネルギーで調達していると報告した。ペルーでは、鉛生産者が産業のエネルギー効率化で多くの利益があることも報告されている。この会合はエネルギー効率に関する双方向テーマ別対話として、3月28〜31日に開催されるTECの第14回会合で実施される。【国連気候変動枠組条約】