欧州委員会　洗剤に関する新規則を提案

【水･土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2002.10.01 【情報源】EU／2002.09.20 発表

　欧州委員会は洗剤に関する規則の提案を採択した。提案は、界面活性剤の有害な影響から、水中環境をさらに保護することを目的としている。消費者の健康を保護するための情報提供条項も改善された。
　提案された規則は、洗剤の界面活性剤の生物分解性に関する既存の５つの指令及び洗剤の表示に関する委員会の勧告の範囲を実質的に拡大するものとなっている。また、洗剤の技術的要求事項を加盟国で統一的に運用するため、今回から「規則」という形式がとられることとなった。
　新たに盛り込まれた事項は次のとおり。水中環境保護のため界面活性剤の試験方法を厳格化（これまでは初期段階での生物分解性よりも最終的な分解性をテストしてきた）、これまで適用除外とされてきた繊維柔軟剤や食器用洗剤の界面活性剤なども含め、すべての洗剤の界面活性剤が含まれるよう適用範囲を拡大、洗剤成分の情報提供を義務化、アレルギーの原因となりうる特定の洗剤成分のために新しいラベリング方法を導入。
　なお、今回、「規則」という様式で対処したのは、「指令」によって実施手続きが長期化したり、技術的改正の度ごとにその手続きを繰り返す手間を不要とするためでもある。【欧州委員会環境総局】