一般財団法人環境イノベーション情報機構
EU 燃料電池バスがブリュッセルを試験走行
【大気環境 交通問題】 【掲載日】2002.10.01 【情報源】EU/2002.09.20 発表
欧州モビリティ・ウィーク及びカーフリーデーにあわせ、9月22日、燃料電池バスがブリュッセルを試験走行する。このバスは水素と酸素を燃料とし、排出口からは純粋な水蒸気だけが排出される。バスは従来のバスと同等の馬力が出るにもかかわらず、汚染も騒音も少なく、多くの乗客を輸送できる。このバスはEUが資金拠出した調査事業によるものである。このプロトタイプのバスは、「欧州クリーン都市輸送(Clean Urban Transport for Europe:CUTE)実証プロジェクト」により、最終的に実用的なモデルにされる。このイニシアティブは9つのヨーロッパの都市(アムステルダム、バルセロナ、ハンブルク、ロンドン、ルクセンブルグ、マドリッド、ポルト、ストックホルム、シュツットガルト)を対象にしている。参加都市、公共輸送事業者、水素生産者、バスメーカーが水素をベースにした公共輸送システムを創造するために協力する。委員会は総事業費5200万ユーロ(約60億円)のうちの1850万ユーロ(約21億3000万円)を提供している。最初のバスは、2003年に、マドリッドの国際公共交通連合(UITP)会議でお目見えする予定。
なお、関連するもう一つのプロジェクトとして、「エコ・シティー輸送システム(Ecological City Transport System:ECTOS)がある。2001年3月にレイキャビクで開始されたもので、EUは総額の40%にあたる285万ユーロ(約3億3000万円)を提供している。【欧州委員会環境総局】