ドイツ、大規模プロジェクトにおける市民参加の成功に向けた対策提言書を公表

【環境一般 市民活動】 【掲載日】2017.02.08 【情報源】ドイツ／2017.01.25 発表

　ドイツ連邦環境省のフラスバース事務次官は、大規模プロジェクトにおける市民参加の成功を実現するための対策提言書を公表した。これは、連邦環境庁の委託により、ドイツ都市学研究所（Difu）が実施した複数の大規模プロジェクトにおける参加プロセスの分析にもとづくもの。研究では、特に、非公式な市民参加を早い時期に拘束力をもって保証し、それを専門的に管理するべきであるとの結果が出ている。さらに、市民参加には、構造とコンセプトを必要とし、プロジェクト実行者、認可担当部局、関連団体、市民の交流を進めるためには、新しい対話・コミュニケーションの構造を必要とするという。より良い市民参加の必要性とそれが持つチャンスについてはすでに理解されており、これは、自治体レベルや州レベルの大規模プロジェクトの計画・認可時だけではなく、連邦政府の政策やプログラムの作成時においても該当するとしている。連邦環境省は、「第2次エネルギー資源効率プログラム」や「統合環境プログラム2030」、「気候保護計画2050」などの連邦政策の策定において、すでに市民参加を導入している。【ドイツ連邦環境省】