一般財団法人環境イノベーション情報機構
国連環境計画、金融システムのグリーン化の取組が過去5年間で倍増と報告
【エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2016.10.13 【情報源】国連/2016.09.30 発表
国連環境計画(UNEP)は、世界の金融システムを持続可能な開発に役立てる政策措置が過去5年間で2倍以上増加したと報告した。持続可能な金融を推進するために財務大臣、中央銀行、金融規制当局によって実施された政策および規制措置は過去5年間で217に増加し、現在60か国近くで実施されているという。途上国や新興国では金融部門のグリーン化が重点となっており、これが同部門の全政策措置の70%を占める。一方、先進国は機関投資家による環境、社会、ガバナンスの課題への取組に重点を置いており、これが機関投資家関連の政策措置の92%を占める。資本面でも転換が起きており、グリーンボンドの発行は2013年には110億ドル未満にすぎなかったが、2015年には418億ドル、2016年には現時点で既に514億ドルに達しているという。しかし、持続可能な開発目標に資金を動員するには世界で年間5〜7兆ドル必要であり、UNEPは金融システムを持続可能な開発および気候行動と調整するには一層強力かつ迅速な行動が必要と強調した。【国連環境計画】