一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、水質の経済的価値に関する研究のため6大学に助成
【水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2016.10.06 【情報源】アメリカ/2016.09.20 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、水質の経済的価値に関する理解を深めるため6つの大学に計480万ドル助成すると発表した。化学物質や微生物による汚染は水質に悪影響を及ぼし続けており、規制措置による水質改善が追い付かないケースも少なくない。しかし多くの地域社会は水資源保護への投資に関し難しい意思決定を迫られているという。こうした中、助成対象の大学は地域社会と連携して、水質と、健全な水域が提供する生態系サービスの経済的価値の重要な関係を明らかにする。これは、地域社会や専門家が水域保護の取組の費用便益分析を実施するのに役立つという。例えば、ダートマス大学は小規模な河川の健全性を水質指標および生態系サービスと関連付ける枠組みを開発。ノースカロライナ州立大学は周辺で都市開発が進んでいるアメリカ南東部の水域で、河川の水質の利益を評価する手法を開発および実証するという。その他、クラーク大学、コネチカット大学、ミシガン州立大学、アイオア州立大学に助成する。【アメリカ環境保護庁】