イギリス、カンブリア州における洪水リスクを軽減する行動計画を発表

水･土壌環境】 【掲載日】2016.07.20 【情報源】イギリス／2016.06.30 発表

　イギリス環境・食糧・農村地域省（DEFRA）は、2015年に洪水被害を受けたカンブリア州における洪水リスク軽減のための行動計画を発表した。さらなる防護対策が必要な4300世帯に対する短期的行動と、地域機関や地域社会が協力し河川や土地のより良い管理方法を構築するための長期的行動が盛り込まれた。最も深刻な影響を受けた3つの集水域（イーデン川、ダーウェント川、ケント川およびリーブン川）の洪水リスクを軽減するために、泥炭地の回復、植林、防護壁の設置などを検討するほか、ユナイテッド・ユーティリティーズ社と協力し、地域の貯水池の冬期貯水量を増加させる方法を模索するなど、同州の洪水に対する回復力の強化を目指す。イギリス政府は、インフラの修繕や被災した家庭や企業に対する直接的な資金提供の他、がれきや砂利の撤去などにすでに1億5000万ポンド以上を拠出しているが、同行動計画を実施するに当たりさらに最大で7200万ポンドを提供することを約束している。