健康と環境の関連性を探るイニシアティブを提案

【健康・化学物質 その他(健康・化学物質)】 【掲載日】2002.09.10 【情報源】カナダ／2002.08.30 発表

　カナダのアンダーソン環境大臣は8月30日、ヨハネスブルク・サミットへの貢献の一貫として、環境とヒトの健康の関係性を探る国際的イニシアティブを提案し、300万カナダドル（約2億2500万円）を支援すると発表した。
　このイニシアティブは、水質や大気質などの環境要因が、ヒトの健康にどのような影響を及ぼすかなど、健康と環境の関連性に関する情報を集めて評価し、政府や開発戦略担当者が意思決定に際して利用できるようにすることを目指す。
　世界保健機構（WHO）とUNEPは、このイニシアティブへの支援を表明。さらに参加国を増やすため、カナダは他の国に対して交渉を続けている。
　WHOのブルントラント事務局長は、「人間の健康と環境の関連性に関する証拠が増えることによって、政策決定者は数ある政策の選択肢から適切な判断を下すことができるようになる。とくに、途上国では、こうした情報へのアクセスが役に立つだろう」と述べ、カナダのイニシアティブを高く評価した。【カナダ連邦政府、カナダ連邦環境省】