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環境ニュース[海外]

国連環境計画、人間の健康を守るには環境の健全性が重要と報告

環境一般】 【掲載日】2016.06.09 【情報源】国連/2016.05.23 発表

 国連環境計画(UNEP)は、環境の健全性と人間の健康の関係に関する報告書を公表し、持続可能な開発のための2030アジェンダを達成するには健全な環境が重要だと指摘した。報告書によると、環境劣化と汚染は紛争によって生じる早死よりも年間最大234倍多くの早死を引き起こしていると推定され、5歳以下の幼児の死亡の4分の1以上は環境の悪影響によって生じているという。しかし、約100種類のオゾン層破壊物質の使用を段階的に停止すれば、オゾン層の回復によって2030年までに毎年最大200万人の皮膚がんと数百万人の白内障を避けられるなど、環境の健全性のための投資が大きな効果を生む可能性があるという。こうした効果を達成するため、報告書では、1)有害物質を削減し、環境への影響を緩和する、2)再生可能エネルギーの利用を通じて脱炭素化を進める、3)資源利用、廃棄物、汚染、環境破壊を低減し、経済活動と生活様式を変革する、4)生態系の回復力と地球の自然システムの保護を強化する、という4つの統合的アプローチを推奨している。

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