一般財団法人環境イノベーション情報機構
フィンランド環境研究所、2015年のバルト海への油の違法投棄は大幅に減少したと報告
【ごみ・リサイクル 産業廃棄物】 【掲載日】2016.03.15 【情報源】フィンランド/2016.02.29 発表
フィンランド環境研究所(SYKE)は、2015年にバルト海へ油が違法投棄された疑いがあるとしてフィンランド当局に報告された件数は前年から大幅に減少したと報告した。最終的に油が投棄されたことが確認された件数は、2014年は68件だったのに対し、2015年は47件だったという。違法投棄の大部分は港や海岸付近での小規模な投棄であり、最大の投棄は投棄量0.77立方メートルと推定されている。過去数年間の傾向としても、油の違法投棄は減少している。バルト海は環境の変化を受けやすい海洋区域に分類され、油の違法投棄に対しては国際的な監視体制が敷かれている。例えば、欧州海上安全庁(EMSA)はCleanSeaNet衛星画像を利用して一年を通してバルト海の違法投棄を監視しているという。また、バルト海洋環境保護委員会(HELCOM)は、バルト海を取り囲むすべての国に定期的な航空偵察を義務付けている。2015年にフィンランドは航空偵察を計490時間実施し、最も運航数の多い航路はスウェーデンやエストニアなどと連携して監視を行った。【フィンランド環境研究所】