一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、アメリカの下水処理施設の維持・改修へ向けた費用は2710億ドルと報告
水・土壌環境】 【掲載日】2016.01.28 【情報源】アメリカ/2016.01.13 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、アメリカの下水処理施設の維持・改修な費用は2710億ドルに上るとする調査結果を公表した。下水処理設備・施設の整備は、廃水や雨水の流出から水域の健全性を守るために不可欠であり、気候変動の影響に備えた設備の強化も必要とされている。この調査では、EPAが州などと連携し、施設整備を必要とする水質に関連する公衆衛生の問題、施設ごとの解決策、それを実施するための費用の詳細を調査し、下水処理施設の維持・改修プロジェクトの費用を見積もった。費用の全体の内訳は、処理の最低基準を満たすための下水の二次処理設備に524億ドル、さらに高レベルの処理を行い、窒素、リン、アンモニア、金属などの非一般または有毒汚染物質も処理できる最新の下水処理設備に496億ドル、下水搬送システムの改修に512億ドル、下水搬送システムの新設に445億ドル、雨天時に雨水と未処理の廃水の混水が流出することを防ぐ合流式下水道越流防止設備に480億ドル、雨水管理プログラムに192億ドル、再利用水配水設備に61億ドルとなっている。【アメリカ環境保護庁】