イギリス、廃棄物の違法処理に対する法的措置を迅速化する改正規則を施行

【ごみ･リサイクル 産業廃棄物】 【掲載日】2015.11.12 【情報源】イギリス／2015.10.30 発表

　イギリス環境・食糧・農村地域省（Defra）は、廃棄物処理業者の違法行為に対して規制当局が法的措置を取りやすくする改正規則を施行した。廃棄物処理業者の違法行為は、環境や地域住民の健康に悪影響を及ぼしているうえ、イギリスの経済に年間5億6800万ポンドの損失を生み、合法的な廃棄物処理事業からの年間10億ポンドもの収益の流出につながっているという。こうした中、イギリス政府は廃棄物の違法処理を撲滅する取組を進めており、今回の改正規則もその一環として実施された。改正規則では、違法行為が発覚した場合に廃棄物処理業者の操業許可が停止され、規制当局は高等法院に操業停止の強制執行を要請できるようになるほか、廃棄物の持ち込み禁止を記した文面を掲示するよう廃棄物処理業者に義務付けられるという。さらに同国では、2016年に小規模な不法投棄に対する定額罰金制度の導入を予定している。これは地方自治体に経費のかさむ起訴の代替手段を提供するものだという。【イギリス環境・食糧・農村地域省】