一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、スクールバスのディーゼル排出削減のため助成金を拠出
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2015.10.13 【情報源】アメリカ/2015.09.28 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、スクールバスからのディーゼル排出を削減するため、公共および民間のスクールバス所有者に、旧式のバスを買替または改良するための助成金として約700万ドル拠出することを公表した。同国では、多くのスクールバスはディーゼルエンジンで駆動しており、喘息や肺疾患などの深刻な健康問題の原因となる粒子状物質(PM)や窒素酸化物(NOx)を大量に排出している。EPAは、新型のディーゼルエンジンには従来よりも90%以上排出量を削減するための基準を設けているが、未だ旧式のディーゼルエンジンを搭載したバスが多数運行しているという。前回対象となっていた旧式のバスから新型のバスへの買替に加えて、今回の助成プログラムでは排出量を最大25%削減するディーゼル用酸化触媒(DOC)および閉鎖型クランクケース換気(CCV)システムの導入にも助成金を提供するという。助成額は、バスの交換に1台当たり1万5000〜2万5000ドル、DOCおよびCCVシステムの導入に1基当たり最大3000ドルとなっている。【アメリカ環境保護庁】