一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、新たに5か所の汚染地をスーパーファンド浄化優先地リストに追加
【水・土壌環境 地下水/土壌汚染】 【掲載日】2015.10.12 【情報源】アメリカ/2015.09.28 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、スーパーファンドプログラムに基づく全国浄化優先地リストに、新たに5か所の汚染地を追加すると公表した。同プログラムは有害物質の汚染地の浄化によって近隣住民の健康と環境を守ることを目的としたもので、2015年は起ち上げから35周年に当たる。深刻な汚染地は浄化優先地リストに追加され、汚染者に対する措置を取るのと共に、長期的な浄化作業のため連邦政府から資金が拠出される。全米経済研究所の調査によると、同プログラムの浄化によって、汚染地から約2100ヤード圏内で乳児の先天性異常の発生率を25%減らせるという。また、同プログラムによる汚染浄化は、地域の雇用創出、資産価値の向上、税収の増加を通して経済活性化にも寄与するという。今回EPAは、さらに7か所の汚染地の追加案も併せて発表した。追加が決定または提案された汚染地は、殺虫剤製造工場、ドライクリーニング施設、穀物処理施設、木材処理施設、亜鉛精錬所、ガス製造プラント跡地などとなっている。【アメリカ環境保護庁】