一般財団法人環境イノベーション情報機構
環境と生活の質に対する世論調査結果 速報版
【環境一般 調査/研究】 【掲載日】2002.08.09 【情報源】イギリス/2002.07.26 発表
2001年の「環境と生活の質に対する市民の態度に関する調査(the 2001 Survey of Public Attitudes towards the Environment and to Quality of Life)」のデータが明らかになった。この調査は、1986年から数年おきに実施されているもので、今回で5回目となる。主な結果は、以下のとおり。
・生活の質と持続可能な開発
政府の「生活の質」バロメーター15指標のうち、最も重要だと思われているのは健康、教育、犯罪及び雇用。環境関係では、「大気質」が最も重要な指標と捉えられている。
・環境に関する知識
大多数の人が、気候変動、温暖化、温室効果について聞いたことがあると回答。森林破壊、CO2排出などが気候変動の要因であると正解した人も多かったが、オゾン・ホールが影響していると誤った回答をした人も多かった。
・環境への関心
懸念される環境問題としては、有害廃棄物の廃棄、家畜の飼育方法の影響(狂牛病含む)、河川の汚染、海浜・水浴場の汚染、交通排気ガスなどが上位に上がった。将来的には、交通問題(渋滞、排ガス及び騒音)が最も懸念されている。
・環境行動
日常的に紙のリサイクルをしている人は半数に、ガラスのリサイクルをしている人は5分の2に上った。電気やガスの節約、公共交通手段の利用、自動車を利用する代わりに歩く又は自転車に乗るといった行動を日常的に行っている人も、5分の2に上った。
・田園地域及びオープン・スペース
大多数の人がオープン・スペースや田園地域にアクセスしていると回答した。過去12ヶ月以内に田園地域に遊びに訪れた人も多かった。
なお、この調査に関する全体的な報告書は9月に公表される予定。【イギリス環境・食糧・地方事業省】