国連機関とグリーン・クロス、環境緊急事態への取組みで優れた功績の3団体にグリーン・スター賞を授与

環境一般】 【掲載日】2015.06.15 【情報源】国連／2015.06.01 発表

　グリーン・クロス・インターナショナル（GCI）、国連環境計画（UNEP）、国連人道問題調整事務所（OCHA）は、環境緊急事態への取組みで優れた功績を残した3団体に、2年に1度贈られるグリーン・スター賞を授与した。部門別の受賞者は以下の通りである。
・準備と予防：マダガスカルの金属採掘・精製事業「アンバトビー」―人口密集地に放棄されていた腐食の激しいアンモニアタンクの撤去を指導。これによりリスクが軽減され、潜在的な化学物質による緊急事態を回避。
・対応：フランスの「水の汚染事故に関する研究センター（Cedre）」―海上や沿岸での石油流出による汚染に対処するため、利用可能な資源の最適利用について当局に助言。周辺環境や漁業などの生計への影響を回避。
・環境と人道支援活動：アメリカの「女性難民委員会（WRC）」―その「燃料やエネルギーへの安全なアクセスの取組み（SAFE）」を通じ、調理用燃料の問題を人道的課題に引上げた。難民施設等では女性が薪を集める際に暴力のリスクに晒されることが多く、SAFEは技術改良と代替燃料によって、女性の保護向上と難民のエネルギー需要に対応している。【国連環境計画】