一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ海洋大気庁、エリー湖における有害藻類ブルームの早期予報を開始
【水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2015.06.03 【情報源】アメリカ/2015.05.19 発表
アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、パートナー機関と共に、エリー湖における有害藻類の季節的な異常発生(ブルーム)についての早期予報を開始すると発表した。エリー湖では過去10年にわたり有害藻類ブルームの被害が深刻化しており、2014年8月には近隣のオハイオ州トリード市でブルームから発生する毒素が水処理施設の処理能力を超え、水道水の使用が2日間禁止された。このため、自治体の資源や公衆衛生の担当者、水処理施設の管理者等にブルームの予報を提供し、予防措置を講じられるようにすることが喫緊の課題となっていた。NOAAによると、有害藻類ブルームは夏の終わりに最も深刻化するが、その程度は3月から7月末までに湖に流入したリンの量に依存しているという。この新しい早期予報では、マウミー川からのリン流入量と過去のデータを利用し、NOAAの衛星データと比較することでブルームの発生時期と程度を事前に予測できるという。予報はNOAAが管理するウェブサイトで公開され、毎週更新される予定となっている。【アメリカ海洋大気庁】