一般財団法人環境イノベーション情報機構
世界の石油・ガス大手企業、メタンの漏出を防ぐ新たなパートナーシップを開始
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2014.10.20 【情報源】国連/2014.09.30 発表
「短寿命気候汚染物質削減のための気候と大気浄化の国際パートナーシップ」(CCAC)の新たな取組として、イギリスのBGグループをはじめ世界の石油・ガス大手6社は、2014年9月の国連気候サミットにおいて、石油・天然ガス産業からのメタンの漏出防止を目指す新たなパートナーシップの開始を発表した。資産総額20兆ドルを超える3つの国際的投資家グループも、参加を呼びかける共同声明を発表していた。天然ガスによる発電は従来の石炭に比べ炭素排出量が半分になるため、大幅に増加している。一方で、発電施設等から漏出されるメタンは、二酸化炭素の数十倍の温室効果をもたらすとされ、気候に影響を及ぼし、暴風雨や猛暑を悪化させる大きな要因となっているという。この新メタンパートナーシップでは、メタンの主な排出源である石油・ガス大手企業が、こうした問題の解決に指導的な役割を果たす必要があるとし、天然ガス駆動型の空気圧装置およびポンプ、装置や製造過程からの漏出など、9か所の主要排出源に重点を置き、組織的な管理・監視および進捗状況の報告など、参加企業と共に取り組んでいくとしている。【国連環境計画】