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環境ニュース[海外]

欧州議会 遺伝子組換体及び遺伝子組換食品・飼料に関する提案を支持

健康・化学物質 その他(健康・化学物質)】 【掲載日】2002.07.15 【情報源】EU/2002.07.03 発表

 欧州議会は、7月3日、欧州委員会が提案中の遺伝子組換体(GMOs)に関する2つの提案について、第一回目の読会を終了した。2つの提案は、遺伝子組換体の追跡及びラベリングに関する規制、及び遺伝子組換食品・飼料に関する規制である。規制案は、農場から食卓にいたる一連の流れを通じて、遺伝子組換体の追跡を可能にするもので、また、遺伝子組換体から製造されたまたは遺伝子組換体を含む食品・飼料にラベルを付し、消費者に情報を提供する。
 議会は大筋で2つの提案を支持している。多くの修正も採択されたが、委員会の基本的な主張を覆すものではない。特に、欧州委員会は、議会が、遺伝子組換飼料により育てられた家畜の食肉、乳、卵に強制的なラベリングを行うべきだという修正案を否決したことを歓迎している。この修正案は実行性がないためである。しかし、許可外であっても、科学的にごく微量の遺伝子組換体が含まれていると評価された場合まで規制せよ という修正については承認しがたい。事業者は、非常に高いコストを負担することになる一方で、リスク・マネジメントの見地からはあまりメリットがないためである。
 欧州議会の報告は、閣僚理事会に回付される。閣僚理事会は、今秋にも共通ポジションを採択する予定である。
 なお、欧州委員会は、同日付で「EUにおける遺伝子組換規体規制に関するQ&A」を公表している。【欧州委員会環境総局】

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