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環境ニュース[海外]

ランクセス、米国の高性能プラスチック製造体制を強化、自動車の軽量化に対応

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2014.08.28 【情報源】アメリカ/2014.08.25 発表

 ドイツの特殊化学品メーカー、ランクセスは、米国の高性能プラスチック製造体制を強化する。自動車の燃費性能向上を目的にした軽量化に対応し、約1500万ドル(約15億6000万円)をかけてノースカロライナ州の工場に製造ラインを増設する。年間製造能力は、現行の2万tから4万tへ2倍に増強する。2014年後半に建設を始め、2016年前半の稼働を予定する。
 この工場は、高性能プラスチック「デュレタン(Durethan))」と「ポカン(Pocan)」ブランドの製品を製造している。デュレタンはポリアミド、ポカンはポリブチレンテレフタレートで、どちらも自動車の金属部品の代替として、軽量なプラスチック部品が設計できる。米国の自動車産業の売り上げが高水準になっていることから、増設を決めた。
 自動車部品を金属から高性能プラスチックに切り替えると重量が10〜50%低減できる。米国の高性能プラスチック需要は、自動車関連が主な原動力で、2020年まで年間約7%の増加が予測されている。米国内で販売される新車の平均燃費は、企業平均燃費基準に基づき、2025年までに年率約5%の燃費向上に相当する割合で引き上げられる。
 ランクセスは製造能力倍増によって、高い燃費基準を達成するための素材の供給者として米国で競争力を高める。併せて、高性能プラスチックの世界的ネットワークの強化を進め、7月にベルギーのアントワープ拠点に約9万tの年間製造能力を持つ新プラントを稼働させた。同拠点で製造するプラスチックは世界の工場でデュレタンとポカンに加工される。【ランクセス】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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