一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリスエネルギー・気候変動省、炭素回収貯留の従来と今後の施策をまとめた政策文書を公表
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2014.08.20 【情報源】イギリス/2014.08.07 発表
イギリス政府は、国内の炭素回収貯留(CCS)産業確立のために政府がこれまでにとった施策と行動、および今後の商用展開に向けた課題をまとめた文書「CCSの次のステップ:政策スコーピング文書」を公表した。デイヴィー・エネルギー・気候変動大臣は、CCSが低コストで炭素排出量を削減しつつ雇用を生む技術だとし、CCS技術をイギリスの輸出産業に育てたいとの意欲を示した。政府は、およそ10億ポンドを投じるCCS商業化計画の一環として2件のCCSプロジェクトの初期設計にすでにおよそ1億ポンドを投資している。この2件を合わせると、建設期間中に2000人以上の雇用を生み、年間炭素排出量をおよそ300万トン削減し、100万を超える家庭にクリーン電力を供給できるという。このうちの一つであるホワイトローズの事業は、ヨーロッパで唯一、EUの低炭素技術向け実証支援基金「NER300プログラム」に基づく欧州委員会からの3億ユーロの助成も受けた。
政府は、この文書についての意見とその根拠を募集している。【イギリスエネルギー・気候変動省(DECC)】