一般財団法人環境イノベーション情報機構
EPA フィッシング向け魚類の汚染状況勧告 ホームページで公表
【健康・化学物質 公害予防/被害】 【掲載日】2002.07.09 【情報源】アメリカ/2002.06.25 発表
EPAのホイットマン長官は6月25日、釣り(レクリエーション・フィッシング)で捕まえられた魚の健康リスクについて、各州は、市民に対する勧告を適切に行うようになってきていると述べた。現在、「2001年魚類・野生生物に関する全国注意リスト」(Year 2001 National Listing of Fish and Wildlife Advisories)がEPAのホームページ上で公開されている。これは、国内49州、コロンビア特別区およびアメリカ領サモアにおける注意をリスト化したものである。
州は、捕まえた魚の取り扱いについていくつかの注意を発することができる。これには、釣った魚の種類により、リスクを減らすために、食用に供することを禁じ、または制限することを勧めるものや、一定の下準備を行うことや一定の調理法を採ることを勧めるものがある。
注意には、全部で39種類の汚染化学物質に関するものがあるが、このうち最も多いのが、水銀、PCB、ダイオキシン、DDTおよびクロルデンに関するものであった。昨年においては、PCB、DDTに関する注意が増加し、逆に水銀、ダイオキシンおよびクロルデンに関するものは減少した。
全体の約75%の注意が、水銀による汚染に対して発せられた。全国リストに掲載された注意の件数は2,618件。これは、国内の湖沼の総面積の約28%および河川の総延長の約14%に該当する。また、EPAが初めて注意を取りまとめた1993年(1,266件)と比べると、2001年は107%増加している。
ホイットマン長官は、このほか、水質浄化法30周年記念として「釣った魚を食べるべきか?(Should I Eat the Fish I Catch?)」という小冊子の特別版を公表したことを発表した。【EPA】