一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、環境適合設計(DfE)プログラムにより、難燃剤の新たな代替物質を特定
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2014.06.26 【情報源】アメリカ/2014.06.12 発表
アメリカ環境保護庁は、環境適合設計(DfE)の代替物質評価プログラムにより、難燃性ヘキサブロモシクロドデカン(HBCD)より安全性の高い代替物質として臭素化ブタジエンスチレン共重合体を、難燃性ペンタブロモジフェニルエーテル(pentaBDE)より安全性の高い代替物質としてホスホン酸ポリオール低重合体を特定し、それぞれ最終報告書と更新版報告案を発表した。HBCD(建築用断熱材に使用)やpentaBDE(軟質ポリウレタンフォーム製品に使用)等の難燃剤は、生殖・発達・神経など人の健康や環境への影響が懸念され、また、水生生物に対して難分解性・蓄積性・毒性を持つ恐れもある。
DfEプログラムは、企業がより安全な化学物質を選び製品に利用できるよう、十分な情報に基づき意思決定するための根拠として、代替化学物質の健康・環境リスクの詳細な比較情報を提供している。化学品業界やNGOなど利害関係者らも、報告案や最終報告書の作成を支援するため、パートナーシップを通じ貴重な情報を提供してきた。【アメリカ環境保護庁】