一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁・食品医薬品局、水銀の少ない魚類の摂取を増やすよう新たな助言案を公表
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2014.06.23 【情報源】アメリカ/2014.06.09 発表
アメリカの環境保護庁(EPA)と食品医薬品局(FDA)は、魚類の摂取に関する助言を改め、特に妊婦、妊娠する可能性のある女性、授乳中の女性、幼い子どもを対象に、水銀濃度が低い魚類の摂取を増やすよう促す新案を公表した。EPAとFDAは、これまで妊婦等を対象に魚類の最大摂取量を勧めていたが、最少摂取量は推奨していなかった。しかし過去十年で得られた科学的知見から、適量の魚類摂取による発達・成長や健康上のメリットが大きいことがわかり、改定に至ったもの。妊婦は、胎児の成長と発達を支えるため、週に8〜12オンスの、水銀の少ない魚を食べるよう助言している。水銀濃度が低い魚類には、小型のエビやポラック、サケなど一般に食べられているものも多い。一方、助言案は、メキシコ湾岸産のアマダイやサメなどについては、水銀濃度が高いことから避けるよう注意している。EPAは、地域の河川や湖で獲れた魚を食べるときは、その地域の当局の助言に従い、助言が得られないときは、そうした魚は週に6オンス(子どもは1〜3オンス)に制限するべきだとしている。【アメリカ環境保護庁】