EU　エネルギー供給の安定を実現するための戦略を提案

【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2014.06.11 【情報源】EU／2014.05.28 発表

　欧州委員会は、地政学的現況とEUの輸入依存に対処するために、EUのエネルギー供給の安定を実現する新しい戦略を提案した。EU域外からのエネルギー供給の多様化、エネルギーインフラのアップグレード、EU域内エネルギー市場の完成、そして省エネルギー対策が、新戦略の重点となっている。さらに、各加盟国のエネルギー政策決定の調整や域外パートナーとの交渉時の窓口の一本化の必要性も強調されている。戦略は、2009年に発生したガス危機以降の進展を基礎に策定されている。戦略には、次の冬季におけるエネルギー供給の停滞の回避の確保も含んでおり、6月26日、27日に開催される欧州理事会において加盟国政府首脳によって議論される。ドイツ連邦経済エネルギー省では欧州委員会によるこの戦略提案を受け、ガブリエル大臣が、「供給安定とは、2030年に向けたEUの気候保護政策とエネルギー政策と協力して進めていかなければならない。エネルギー効率の向上や再生可能エネルギーの拡大は、温室効果ガスを削減するだけでなく、化石燃料の輸入依存を減少させる。欧州委員会が、これを明確に示したことを歓迎する」とコメントした。【欧州委員会エネルギー総局、ドイツ連邦経済エネルギー省】