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環境ニュース[海外]

EU環境閣僚理事会 カルタヘナ議定書批准、セベソII指令改定を決定

健康・化学物質 その他(健康・化学物質)】 【掲載日】2002.07.05 【情報源】EU/2002.06.25 発表

 EU環境閣僚理事会が、6月25日にルクセンブルグで開催され、バイオセイフティに関するカルタヘナ議定書の批准を決定した。
 カルタヘナ議定書は、遺伝子組換体の越境移動に際し、事前に輸入国への情報提供を義務付ける「事前の情報に基づく合意(Advanced Informed Agreement: AIA)」手続きを導入するもの。環境及びヒトの健康を保護するため、予防原則に則っている。同議定書の発効には50カ国の批准が必要となっているが、これまでに批准したのは20カ国となっている。同議定書の政府間委員会の第3回会合での調査によると、ヨハネスブルグ・サミットまでに25カ国が、年末までにさらに20カ国が批准する予定で、2003年春には発効となりそうである。
 このほか、閣僚理事会では、主に以下の議題について検討した。
・包装及び包装廃棄物(包装、リサイクル、リカバリーの目標値及びその達成期限について検討。ベルギー及びオランダを除く各国の合意を得た)
・大規模環境事故に関するセベソII指令の改定 (トゥールーズでの肥料工場爆発事故を受け、フランス代表団が硝酸アンモニウムに関する基準値の強化を要求しており、今回の理事会で政治的合意に至った)
・環境責任(損害に対する保険となる財政保証システムを義務的なものとするか、汚染者が支払えない場合に加盟国がとるべき対応の程度及びその際の条件について検討)
持続可能な開発ヨハネスブルグ・サミットに向けた準備について検討。特に、準備会合で障害となった貿易・財政問題について途上国と先進国のギャップを埋める方法、またサミットで合意すべき目標・予定について共通の土台を構築する方策について検討)
 また、土壌保護戦略、生物多様性条約第6回締約国会合の成果などについても話し合った。
【欧州委員会環境総局】

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