一般財団法人環境イノベーション情報機構
中国環境保護部と国土資源部、全国土壌汚染状況調査結果を公表
【水・土壌環境 地下水/土壌汚染】 【掲載日】2014.05.16 【情報源】中国/2014.04.28 発表
中国の環境保護部(MEP)と国土資源部(MLR)は、香港・マカオ特別行政区等を除いた中国本土の初の土壌汚染状況調査(2005年4月〜2013年12月)の結果を公表した。総面積約630万平方キロメートルに及ぶ、耕地、森林、建設用地等を調査した結果、全体で16.1%が土壌環境基準を達成できなかった。用途別では、耕地の19.4%、森林10.0%、草原10.4%が基準を達成せず、楽観視できない状況である。特に工場・鉱山跡地の汚染が深刻で早急な対策が必要である。汚染の種類別では、基準を達成しなかった土地のうち、82.8%が無機物質(カドニウム7%、ニッケル4.8%、ヒ素2.7%等)による汚染で、次が有機物質で、混合型は少なかった。対策として、1)農産物と健全な生活環境の保護を起点とした土壌汚染対策行動計画を、関係省庁間の連携のもとに策定、2)土壌環境保護のための早急な法整備、3)詳細な土壌汚染調査の実施、4)土壌浄化修復計画の実行、5)土壌汚染に関する規制強化、があげられている。【中国環境保護部】