一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[海外]

国際エネルギー機関、「世界水の日」に向けエネルギー部門の水使用を分析

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2014.04.01 【情報源】その他/2014.03.17 発表

 国際エネルギー機関(IEA)は、3月22日の「世界水の日」に合わせ、エネルギー部門が水資源に及ぼす影響についての詳細な分析を無料でウェブサイト上に公開した。これはIEAが毎年エネルギー市場の分析と見通しをまとめ刊行している「World Energy Outlook」の2012年版(WEO-2012)の一部で、さまざまなエネルギープロセスで使われる水の量を明らかにするとともに、人口増加と経済成長が水資源に制約を加えるために生じるエネルギー部門の脆弱性を評価している。これによると、現在エネルギー部門は、世界の水使用量全体の約15%を使っており、今後さらに増加する見通しである。WEO-2012の政策シナリオを基にしたIEAの分析では、発電とバイオ燃料生産量の増大により、水消費量(使用後、水源に戻らない水の量)は2035年までに85%増大するという。
 エネルギー部門において、水はきわめて重要である。発電にも、化石燃料の採掘・輸送・処理にも水は欠かすことができず、バイオ燃料となる作物の灌漑にも水が使われる。インドやアメリカなどでは過去2年間、水不足がエネルギー生産の制約となり、非在来型の石油・ガス生産で大量の水を使うことが社会的懸念となっている。
 ファン・デル・フーフェンIEA事務局長は、水もエネルギーも必須の資源であり、一方の使用が他を制限することのない方法を見出していくことが重要だとしている。【国際エネルギー機関

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース