一般財団法人環境イノベーション情報機構
国内マテリアル・フロー分析を発表
【環境一般 調査/研究】 【掲載日】2002.06.27 【情報源】イギリス/2002.06.17 発表
ドイツのヴッパータール研究所(Wuppertal Institute)は、6月17日、イギリスの資源利用に関する調査結果の概要を発表した。調査は、イギリス環境・食糧・地方事業省が委託して行ったもので、イギリスのマテリアル・フロー勘定の策定、資源利用及び効率に関する指標の策定を目的としていた。報告書の概要は以下のとおり。
・イギリスは、経済成長と資源利用のデカップリングを実現しつつある。
・イギリスの資源生産性はEUでもトップ5位内に入っている。
・上記2点にもかかわらず、イギリスの資源利用は、国内の環境、さらに貿易相手国の環境にかなりの負荷を与えている。
・必要な資源のうち、石油、ガスの割合が増加傾向にある。
・リサイクルがもっと増えれば、イギリスの資源利用は必ず減少するだろう。
・このまま経済成長が進めば、長期的には、貴重な一次資源を使い果たすリスクがあり、維持や廃棄物処理の必要性はますます高まるであろう。
また、報告書は、必要な資源の主なものは化石燃料、鉱物、金属であることから、これらの資源の需要を大きく減らすような施策は、全体的な物資生産性を高めることになると指摘している。
環境・食料・地方事業省は引き続き国立統計局(ONS)と共同して、国内マテリアル・フローの分析に取り組み、さらにデータの精度を上げたマテリアルフロー勘定の策定に取り組む予定。
報告書全文のとりよせは、
Eメール(enviro.statistics@defra.gsi.gov.uk)
または、電話(020−79446522)で可能。
【イギリス環境・食糧・地方事業省】