一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス、廃棄物発生抑制プログラム(イングランド)を公表
【ごみ・リサイクル ごみ処理】 【掲載日】2013.12.26 【情報源】イギリス/2013.12.11 発表
イギリス環境・食糧・農村地域省(Defra)は、イングランドを対象として新たな「廃棄物発生抑制プログラム」を発表した。これは、廃棄物を削減するには、発生した廃棄物の処理よりも、まずその発生を抑制することが経済的にも環境的にも有効であるとの考えにたち、政府、企業、消費者、市民社会等がとりうる各種の行動を示したものである。プログラムの内容として、企業の製品設計における製品の長寿命化を促すため、新たに「持続可能な電気機器行動計画」を策定するほか、自治体や企業、市民団体の行動を促すためのコミュニティパートナーシップ基金(80万ポンド)を創設する。郵便番号で修理業者や不用品引取り所の所在がわかるツールも用意するという。調査によれば、企業が簡単な廃棄物削減策をとることで削減できるコストは、年間180億ポンドに上り、家電製品や家具の再利用を進めれば一世帯年間10億ポンドの節約と雇用創出が期待できるという。
今回発表されたプログラムは、EUの改正廃棄物枠組指令により求められているもので、この一連の作業として、Defraは、指令で定められている措置の評価、政府が既に実施している取組の概要やその根拠、公募情報の概要なども同時に公表した。【イギリス環境・食糧・農村地域省(Defra)】