一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス、世界的な食料需要増加に対処するため新農業技術への投資に関する政府・専門家会合を開催
【エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2013.12.13 【情報源】イギリス/2013.11.27 発表
イギリスの環境・食糧・農村地域省(Defra)、気象庁等は、同国政府による新たな農業技術戦略への投資1億6000万ポンドを世界の食料安全保障問題にどのように役立てるかについて議論するため、科学・農業・食料分野の専門家との会合を開催した。世界人口は2050年には90億人に達し、それに伴い世界の食料生産を70%拡大する必要があるとされている。一方、農業は気象の影響を受け、気候変動による食料生産への影響は今後増大する。この難題に対処するには新技術の開発が急務であるとして、同戦略では栄養学・遺伝学・精密農業など農業関連科学・産業に対する支援を行い、農業生産の拡大・環境改善・廃棄物の抑制を図るとともに、農業技術部門における同国の国際競争力の確立を目指すという。今回の会合には、種子・農薬メーカーや王立農業大学、全国農業者連盟等が参加し、抗癌作用のあるブロッコリーやGPS誘導トラクターなど最新技術の開発・商用化に向け、企業や科学者に対する支援7000万ポンドの活用について検討した。【イギリス環境・食糧・農村地域省(Defra)】