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環境ニュース[海外]

国際クリーン交通委員会(ICCT)、車両・燃料の基準強化がPMによる早死と短期気候変動の緩和に有効とする報告書を公表

大気環境 大気汚染】 【掲載日】2013.11.25 【情報源】その他/2013.11.04 発表

 環境シンクタンクの国際クリーン交通委員会(The International Council on Clean Transportation, ICCT)は、自動車燃料の質および排ガスの基準がもたらす効果を評価し、これら基準の強化が粒子状物質(PM)による早死の防止と短期的な気候変動の緩和に有効だとする報告書を発表した。報告書は、2030年までの政策ロードマップも示している。
 報告書によると、アメリカ、カナダ、EU、日本では厳しい規制の導入により、極めて効果的な排ガス制御に成功している。先進的な排ガス処理技術とエンジン調整に、超低硫黄軽油(10ppm未満)を組み合わせれば、排ガス中の粒子状物質を、対策のないエンジンに比べ99%以上削減できる。
 欧州(Euro 6/VI)やアメリカ(Tier 3)と同等の厳しい燃料・車両規制を、現在それらを課していない地域において導入すると、世界全体で、2030年には21万人の早死を防ぐことができ、温室効果ガス排出も2015年から2030年の累積で1.4ギガトン(CO2換算)を回避できるという。その95%は短寿命のブラックカーボンの削減であり、短期的影響を考慮に入れると気候面での利益は3.5倍に増大する。中国とインドでの政策導入加速だけでも、2030年には、世界全体の約40%に相当する9万人の早死を防止できるという。【国際クリーン交通委員会(ICCT)】

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