一般財団法人環境イノベーション情報機構
ライン川流域諸国、魚類の回遊を回復する行程を決定
【水・土壌環境 その他(水・土壌環境)】 【掲載日】2013.11.13 【情報源】オランダ/2013.10.29 発表
2013年10月28日、スイスのバーゼルで開かれた第15回ライン川流域諸国閣僚会議において、ライン川の回遊性魚類の回遊を回復する行程が決定された。これにより2020年には、昔のようにサケがバーゼル地域にあるライン川支流に戻ってくることが期待されるという。会議ではこれまでのライン川保護活動を検討し、今後の取組を決定。重点的に取り組む分野として微量汚染物質、魚類の回遊回復(魚道整備)、洪水防止、気候変動への適応等を掲げた。魚類の回遊回復ではすでに、サケとブラウントラウトの対策水域に指定された流域や支流において、回遊を妨げていた480ほどの障害が撤去されており、2015年にはストラスブール(フランス)のダムで魚道が完成するとともに、ゲルストハイム(フランス)のダムで魚道の建設が開始される。今回、ゲルストハイムからバーゼルに至る地域における回遊を回復することが合意されたことで、2020年までに魚類がライン川水系を自由に回遊できるようにするための行程が定まったことになる。【オランダ社会基盤・環境省】