一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ、鉛中毒防止週間を国際的連携により実施
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2013.11.08 【情報源】アメリカ/2013.10.22 発表
アメリカの環境保護庁(EPA)、住宅都市開発省(HUD)、疾病対策予防センター(CDC)は、2013年10月20日〜26日を鉛中毒予防行動週間として、世界の鉛含有塗料の廃絶に取り組む「Global Alliance to Eliminate Lead Paint」(GAELP、国連環境計画(UNEP)と世界保健機関(WHO)が実施)と連携した活動を実施する。アメリカ国内の鉛中毒防止週間が、ことし初めて、国際鉛中毒意識啓発週間として組織され、世界の35カ国で鉛中毒への認識を高める活動が行われる。2013年は、特に子どもの鉛曝露防止をテーマに掲げ、住宅内の鉛の検査を受けることと、曝露の防止方法を知ることの重要性を打ち出している。国際行動週間には、UNEPとWHOによる広報活動のほか、グルジアと南アフリカ政府の全国広報キャンペーン、インドでの医療専門家の会議等が実施され、EPAも鉛の危険性についての教材を翻訳し、国際的活動・イベント用の資料を提供した。
アメリカでは、家庭用の鉛含有塗料は、1978年に禁止されているが、それ以前に建てられた古い家では、塗料中の鉛に子どもが曝露するおそれがある。しかし環境中に鉛があっても、鉛中毒は完全に予防可能だとして、EPAは住宅や子どもの体内の鉛について検査を受けるよう呼びかけている。【アメリカ環境保護庁】